VRアカデミー 4/1, 4/8
VRプロフェッショナルアカデミー
今回は 4/1 に行われた第1回の講座と、 4/8に行われた第2回の講座について書いていこうかと思います。
4/1(第1回)
やっとはじまりました、VRプロフェッショナルアカデミー。これから私は毎週土曜日東京に通うことになりますw せっかく頑張って通うのに聞いてきたこと忘れては嫌なのでできるだけ早くここに備忘録つける癖をはやくつけたいです。(もう第1回から2週間経ってしまいましたが。)
第1回の講義では4人のゲストのお話を聞くことができました。
1人目 高橋建滋様
Ocufes知ってる人なら絶対しっているVR界では超有名な高橋様からお話を聞くことができました。現在PS4でホラゲを作っているそうです。
高橋様はHMDを知らない人に説明する際、HMDのことを「新しいメディア」(ラジオやテレビなどと同じ、人類が120年ぶりに発明したメディア)と説明していました。またメディアというのは人間を賢く、優しくするためのもの、例えば活字というメディアは人類が感情を手に入れるためのものだとも説明してくれました。
VRの演出方法は今はまだいろんな企業とかが研究中だそうで、それはVRだと昔ながらの演出方法が使えないからだそうです。そんな現在新しい演出方法を探している最中のことを大航海時代とも言っていましたw それに加え、「死体で谷を埋めていく」(たくさん失敗して、たくさん失敗してからその上を皆んなが歩いていく)という表現もしていました。つまり失敗を前提に作っていこうということでした。我が部も色々失敗を繰り返して成長できればいいなと思います。
2人目 待場勝利様
大学卒業後、アメリカへ映像制作を勉強。サムスン電子ジャパンでは Gear VRを担当したり株式会社ejeでVRのコンテンツに関わったりと、様々なVR制作に関わっている方です。
現在は360度動画をメインに制作しているみたいで、今まで平面だった映像が立体にできるので、地味ではあるが深堀りして新たな表現をしていくと言っていました。
待場様のお話しで一番印象に残ったのは、「オペレーションが重要」という話です。VRに慣れている方ならともかく、一般の方にはHMDを渡されてもそれをどのように使うかがわからないですよね。どの方が言っていたかは忘れてしまいましたが、お客さんにHMDを壊されてしまったことがあると話していた方もいましたので、特にハイエンドなHMDを使用する際にはオペレーションをしっかりしないとなあ、と感じました。
3人目 赤崎信也様
株式会社 積木製作の取締役 マネージャーをされています。機会エンジニアからCGの世界にきたそうで、現在は建築特化だそうです。
赤崎様は「今VRを始めるメリット」について話していました。そのメリットとは、
先駆者と呼ばれる
今までのゲームや映画の概念を覆えせる
市場を新たに創ることができる。価格も自分である程度は決めることができる(相場がまだ決まっていない)
とのことです。我らVR部部員がみな"先駆者"と呼ばれる者になれると考えると感慨深いですなあ。
4人目 古賀琢麻様
株式会社アイロック 代表取締役 プロレーシングドライバーをされている方です。プロドライバーとして世界を転職してきて、そのドライビングレース経験を投入して開発をしたドライビングシュミレーターT3Rシュミレーターを開発、製造販売しています。
古賀様は世界を見てきているので、他国と日本を比べた話をしてくれました。すごくストレートに「日本人は遅い、だって寝るもん」などとスケールのでかい意見が飛んできました。
あと、早くやるって大事という話で、できるやつって最初にパーンッとやってあとダラダラ、最後修正って特徴があると思うとも言っていました。
このほかにも、パネルディスカッションで様々なことを聞けました。
脳をどのように効率良く騙すか、脳がそれを本物だと思うエッセンスを考える
ものすごく妄想する(他人に自分の考えてることを事細かく説明できるようになるまで)
VRの最終目標は「どれだけ人の心をゆるがせるか」
一般人には物語を見せないとダメ、すごい技術で盛り上がれるのは技術オタクだけ
初心を忘れない!
2020年にVRのキラーコンテンツが出るんじゃないか?
脳科学、生理学、人文学、心理学などあらゆる分野に触れて「人間」を知ることが大事。つまりはVRってのは人間への追求
初めてHMDをかぶったときの感動を私はまだ忘れていません。初心にかえる上でも、その記憶は大事なものだと思うのでこれからも忘れずに開発をしていけたらいいなと思います。
4/8 (第2回)
2日目はあえて名前を伏せますが、Unityすごい方のお話を聞くことができました!
VR開発をしたい人には二つの道があるそうで、
「(VR開発ができる)会社に入りたい」という道と、「コンテンツを作りたい」という道です。
会社に入ってVR開発
「メリット」
OJT(職場で実際に実務をさせることで従業員の職業教育をすること)
予算が出る
チーム開発としてそれなりに大きな規模の開発ができる
「デメリット」- 自分のやりたいことができないかもしれない
もし、VR開発ができる会社に入りたいんだったら…?
「とにかくモノをつくる!」
今の会社でモノがなくて入れる会社はない。
VRの開発ができる会社に入社するパターン例として、
例1:
VRコンテンツ作った
↓
ツイッターに経過を報告
↓
VR開発者と仲良くなる
↓
オフラインイベントで会う(VR展示会など)
↓
就職
例2:
コンテンツ作る
↓
VRについての技術記事を書いていく
↓
VRイベントで登壇
↓
SNS経由で会社からお誘い
↓
就職
例3:
ゲーム会社でVRやりたいと申し出
↓
却下されたので、もくもくと作った
↓
世間がVR熱高まってきたので、手のひらクルー
↓
アレオレ事変(あれは俺が作ったと、周りの人が言い出す)
↓
腹が立って就職
きっかけは全部「つくる、だす!」からですね!
コンテンツを作りたい
空いている時間を使って作るしかないですね。
「メリット」
* もし利益が出るならばそれらは自分らのもの
「デメリット」
* 仲間を集めるのが大変
※講師の方も、いばらの道です、と言っていました。でも、部活であれば仲間集めというところはデメリットではないですね!!
作品について、
優れた作品には「属人性」が高い
優れた作品は一部の天才が作る
では平凡な人には?
「希少性で勝負!」
希少性は掛け算。珍しい×珍しい=めちゃくちゃ珍しい
VR×自分の分野=希少性が一つ生まれる
例:
VRで福祉ってできないかな?
ある人はお年寄りを見ていて、VRで何かできないかと考えた。なかなか外に出ることができないご老人のための体験動画をある人が撮ってきて、ハコスコとかで見る!
VR×福祉×世界旅行
はどうだろうとある人は考え、彼はクラウドファンディングでお金を集めた。結果うまくいき、今では福祉領域で利用され始めている。ご老人が「ここに行きたい!」と思えばリハビリも頑張る気力につながりますよね!
自分はどんな掛け算ができるか考えてみよう。
VR×自分の分野×アイデア
まとめると、会社に入りたいんだったらとりあえず作る!!!作品作りたいんだったらVR×自分の分野×アイデア
「その他雑学」
* なぜHMDには一眼方式があるか?ーーー斜視が怖いため
* 90fps(=11ms/1フレーム)あればVR酔いしにくいと言われている
* 人間はFPS77までなら認識できるらしい(個人差はある)
* Unityアセットストアにて、欲しいものリストに多く登録されているアセットはキャンペーンで値引きされやすいらしい
written by Akiyama