Aizu-Progressive xr Lab blog

会津大学のVR部であるA-PxLの部員が持ち回りで投稿していくブログです。部員がそれぞれVRに関する出来事やVRにちなんだことについて学んだことを書いていきます。

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MRTKv2 サンプルシーンをHoloLens1で試した

はじめに

学部2年の木村です. 今年からHoloLensをいじったりしてます. v2の前のバージョンのMRTKのことはあまり知らないのですが, MRTKv2のサンプルをHololensでビルドしてみたのでやったことの記録のようなものを書きます.

環境

やった手順

まずは, 公式のGitHubからMRTKv2 RC1 Refreshの2つのアセットをダウンロードしてUnityへインポートします.

次に, サンプルのシーンを開きます. MRTKには機能などに応じて多くのサンプルシーンが用意されているようです. ここではAssets/MixedRealityToolKit.Examples/Demos/HandTracking/Scenes/HandInteractionExamplesを使います.


シーンを開くと, このようにTMP Importerのウィンドウが出てきました.

このシーンではText Mesh Proが使われているようなのでImport TMP Essentialsを選択して必要なパッケージをインポートしておきます.

次に, HoloLens用の設定です.
こんな感じで設定しました

  • Platform -> Universal Windows Platform
  • Target Device -> HoloLens
  • Architecture -> x86

Player Settings

これでシーンの準備はできたはずなので, ビルドする前にHolographic Remoting Playerでシーンを再生してみます.

Window/XR/Holographic Emulation を開いて

  • Emulation Mode -> Remote to Device
  • Remote Machine -> HoloLensのIPアドレスを入力

入力できたらHoloLensでHolographic Remoting Playerを開き, connectをクリックします.connectingになればokです.

シーンを再生するとこんな感じになりました

次はビルドします.
まずはUnity上での操作です.
Build Settingで現在のシーンをScenes In Buildへ追加したらBuildクリックして, 適当なフォルダを作成してそのフォルダを選択します.

Unityでのビルドが完了したらさっき選択したフォルダの中に.slnという拡張子のファイルがあるのでそれをダブルクリックします. すると, Visual Studioでslnファイルが開かれます.

今度はVisual Studioでの操作です.
slnファイルが開かれたら構成やプラットフォームの設定をします. 次の画像のように設定します.

  • ソリュージョン構成 -> Release
  • ソリュージョンプラットフォーム -> x86
  • その右のやつ -> リモートコンピューター

最後にデバッグ/プロジェクト名のプロパティページ/デバッグ/コンピューター名にHoloLensのIPアドレスを入力します.
あとは, Ctrl + F5でデバッグ無しでビルドすれば完了です.


動画ではfpsが低いんですけど録画中とかスクショを撮った瞬間にfpsが30~40くらいに下がっちゃうみたいですが, 録画とかしてなければ60fpsでした.

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