MRTKv2 サンプルシーンをHoloLens1で試した
はじめに
学部2年の木村です. 今年からHoloLensをいじったりしてます. v2の前のバージョンのMRTKのことはあまり知らないのですが, MRTKv2のサンプルをHololensでビルドしてみたのでやったことの記録のようなものを書きます.
環境
- Unity2019.1.0f2
- Visual Studio2019
- MRTKv2 RC1 Refresh
- WindowsSDK 18362(insider previewのやつ)
やった手順
まずは, 公式のGitHubからMRTKv2 RC1 Refreshの2つのアセットをダウンロードしてUnityへインポートします.
次に, サンプルのシーンを開きます. MRTKには機能などに応じて多くのサンプルシーンが用意されているようです. ここではAssets/MixedRealityToolKit.Examples/Demos/HandTracking/Scenes/HandInteractionExamples
を使います.
シーンを開くと, このようにTMP Importerのウィンドウが出てきました.
このシーンではText Mesh Proが使われているようなのでImport TMP Essentials
を選択して必要なパッケージをインポートしておきます.
次に, HoloLens用の設定です.
こんな感じで設定しました
Player Settings
XR Settings
- Virtual Reality Supported にチェック
- Virtual Reality SDKs にWindows Mixed Realityを追加
これでシーンの準備はできたはずなので, ビルドする前にHolographic Remoting Playerでシーンを再生してみます.
Window/XR/Holographic Emulation を開いて
- Emulation Mode -> Remote to Device
- Remote Machine -> HoloLensのIPアドレスを入力
入力できたらHoloLensでHolographic Remoting Playerを開き, connectをクリックします.connectingになればokです.
シーンを再生するとこんな感じになりました
次はビルドします.
まずはUnity上での操作です.
Build Settingで現在のシーンをScenes In Build
へ追加したらBuildクリックして, 適当なフォルダを作成してそのフォルダを選択します.
Unityでのビルドが完了したらさっき選択したフォルダの中に.slnという拡張子のファイルがあるのでそれをダブルクリックします. すると, Visual Studioでslnファイルが開かれます.
今度はVisual Studioでの操作です.
slnファイルが開かれたら構成やプラットフォームの設定をします. 次の画像のように設定します.
- ソリュージョン構成 -> Release
- ソリュージョンプラットフォーム -> x86
- その右のやつ -> リモートコンピューター
最後にデバッグ/プロジェクト名のプロパティページ/デバッグ/コンピューター名
にHoloLensのIPアドレスを入力します.
あとは, Ctrl + F5でデバッグ無しでビルドすれば完了です.
なんかfps低いと思ったら録画中とかスクショ撮った瞬間に下がるみたいで, 普段の60fps以上のスクショを撮ろうとしてもとれないw pic.twitter.com/W9Hb4rhvxb
— bigdra (@bigdra50) 2019年5月2日
動画ではfpsが低いんですけど録画中とかスクショを撮った瞬間にfpsが30~40くらいに下がっちゃうみたいですが, 録画とかしてなければ60fpsでした.