Aizu-Progressive xr Lab blog

会津大学のVR部であるA-PxLの部員が持ち回りで投稿していくブログです。部員がそれぞれVRに関する出来事やVRにちなんだことについて学んだことを書いていきます。

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VRモデリングツール Gravity Sketchの機能と使い方

こんにちは、学部一年の髙橋です。
なお過去記事の髙橋さんとは別人の新入部員です。
今回はVR上でモデリングできるGravity Sketchというアプリの紹介をしていきます。

Gravity Sketchはかなり直感的に使えるツールですので、自分で触ったり公式から出ている動画を見たりして機能を覚えることは十分可能です。しかしこのソフトについてのレビュー記事はあまり見かけません。
もし買おうか迷っているという方がいれば、今回の記事が判断の助けになれば幸いです。あるいは既に持っているものの、いまいち使い方がわからないという方も大歓迎です!

特徴

Gravity SketchはOculus、VIVE、Widows Mixed Realityに対応しており、価格は基本的に3,000円ほどです。ただし、年間少なくとも10,000ドル以上の収入を得る場合はさらにpro版、studio版を購入しなければなりません。とはいえ普通に使う分にはそこまで必要ないので、今回はCore版の紹介をします。

*コントローラーはOculus基準で説明します。

基本機能

色の選択

右コントローラーのボタンを見るとやたらカラフルになっているボタンがあるかと思います。
そのボタンを押している間は下記の画像のように色を選択することができます。色や彩度は見ての通り平面的に選択できますが、明度は手前か奥かで決まります。
例えばこの画像では手をもう少し上に上げるともっと明るい色を選択できます。上部に出でいる球は質感、下部の球は履歴です。 f:id:aizu-vr:20200113210402j:plain かなり道徳な操作性です。

ツール

このソフトには6種類のオブジェクト作成ツールがあります。それぞれ簡単に見ていきましょう。

インクツール

インクツールはその名の通りインクで描いたかのような線を引くことができます。 3Dで物体を作るための当たりをつけるのに使えるツールです。f:id:aizu-vr:20200114012257p:plain

線の太さや形状の設定は描いた後からでも調整することができ、右コントローラーで物体を選択した状態で左コントローラーの棒グラフのようなマークのあるボタンを押すと調整画面が出てきます。
この状態だと物体中に頂点も表示され、それを動かすことで適当に引いた線を後から修正することができます。この調整機能はインクツールに限らずどのツールでも使えます。f:id:aizu-vr:20200113203955j:plainf:id:aizu-vr:20200113204014j:plain

ラインツール

線を引くという点でインクツールと似ていますが、こちらはロープ状の物体のデザインに向いています。 f:id:aizu-vr:20200113204000j:plain

回転ツール

このツールは軸に沿って円状に物体を作成でき、簡単につぼ状の物体を作ることができます。円の角度、厚さはもちろん、軸を左コントローラーのトリガーを押しながら動かすこともできます。 f:id:aizu-vr:20200113204005j:plain

カーブドサーフェースツール

左右のコントローラーを同時に使うことによって面を描けます。布や無機物の外装などに向いています。 f:id:aizu-vr:20200113210431j:plain このツールの曲線接続モードではインクツールやラインツールで引いた2本の線の間を面で埋めることができます。

フィルドサーフェースツール

囲んだ範囲を埋めて物体にします。 f:id:aizu-vr:20200113204036j:plain

大まかな形を作りたい時に利用できます。また、平面機能をオンにすることで好きな形の板を作成することも可能です。

プリミティブシェイプツール

基本的な形状の物体を作成できます。物体作成時の作り方を選択することができ、

1.2つのコントローラーで物体の大きさと位置を決める
2.中心線に合わせ回転ツールのように作成する
3.片手で対角線状に動かし作成する

の三種類があります。f:id:aizu-vr:20200113204112j:plain

このツールの選択画面の右上にはメッシュの描かれた立方体があると思いますが、これを選択した場合、SubD機能に移ります。

SubD機能

この機能はまだベータ版しか出ていませんが、これを使えばかなり自由度が上がります。 面の押し出しやループカット、細分化といったことができます。

先ほどのメッシュの書かれた立方体を選択した状態で作った物体は初めからSubD対応となってますが、一度作った物体も後からSubDモードにすることができます。
ちなみにSubDでの作成モードにした時、新たにcustamizeという項目が現れますが、これを選択すると物体作成時に、面をいくつに分割するか調整することができます。(画像ではデフォルトでは1面だけのところを4分割しています) f:id:aizu-vr:20200113204126j:plain

押し出し

f:id:aizu-vr:20200113210417j:plain 画像はSubD状態の物体を調整モードにした状態です。メニューの左上の項目を選択することで特定の面を垂直に押し出すことができます。選択しなくても面は押し出されますが、垂直に補正がされません。
また面を伸ばした状態で拡大縮小することは可能です。f:id:aizu-vr:20200113204116j:plain

ループカット

辺の上でトリガーを押すと輪状に分割されます。メニューの右上の項目はループカット風のアイコンですが、選択していなくても分割はされます。その項目の機能は、面の選択時にループ状に選択されるということのようです。そうしない場合は単独の面のみ選択されます。f:id:aizu-vr:20200113210436j:plain

その他のSubDツール

SubD物体の調整状態では、右コントローラーのボタンからさらにツールを呼び出すことができます。f:id:aizu-vr:20200113204041j:plain

シャボン玉風ツール

範囲内の頂点で、飛び出しているものをなだらかにします。 f:id:aizu-vr:20200113204102j:plain

カッターツール

任意の場所で面を分割することが出来ます。

+マークのツール

編集中以外の物体を同一の物体にしてしまうもののようです。一度このツールで同一化すると編集状態から抜けても同一物体扱いとなります。 f:id:aizu-vr:20200113204051j:plainf:id:aizu-vr:20200113210424j:plain

テクスチャ

Gravity Sketchではテクスチャを扱えます。
用意した画像を特定のフォルダ内に入れるとインポートできます。
画像は作業環境の回転や拡大縮小によらず固定して配置することもできるので、資料の表示に使うこともできます。
f:id:aizu-vr:20200113204121j:plainf:id:aizu-vr:20200113204107j:plainテクスチャとして使う場合は、一度画像を場に配置してから色選択メニューを出すと下の履歴に表示されているので、そこから使うことが出来ます。

OBJ形式のインポート、エクスポート

Core版でサポートしている形式はobjのみとなります。ここでデータを出力すればBlenderやUnityでも作成したモデルを使用することが出来ます。

オブジェクトの複製

物体を選択したままトリガーを押すと簡単に複製できます。
またobjのインポートができるメニューから作成中の物体をプレハブ化することが出来ます。こうすることで別のプロジェクト内から作った物体を呼び出すことが出来ます。 f:id:aizu-vr:20200113204030j:plain

レイヤー

Core版で利用できるレイヤー数は4つまでです。レイヤーが分かれていると個別に透明度を変えられるので下書きと清書を分けることが出来ます。
レイヤーへの物体の追加方法ですが、レイヤーの右側についている半透明の部分に入れたい物体をドロップしてください。f:id:aizu-vr:20200113204025j:plain

一旦まとめ

ここまで簡単にGravity Sketchについて説明してきました。細かな部分は省略していますが、さわれば理解できることが多いと思います。
一応メモとして、pc版とquest版では少々違いがあるようです。pc版では影の描写があり、一部メニューもquest版より増えています。クロスバイ対応なのでどちらの機種も試せるという方は違いを探してみてください。


それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。

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