Aizu-Progressive xr Lab blog

会津大学のVR部であるA-PxLの部員が持ち回りで投稿していくブログです。部員がそれぞれVRに関する出来事やVRにちなんだことについて学んだことを書いていきます。

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IVRC見学報告

こんにちは、会津大VR部1年の森口です。Kチーム所属で活動をしています。ブログを書くのは初めてなので何かと読みづらい点あるかと思いますがご了承お願いします。

今日は9/14から9/16の3日間筑波大学のエンパワースタジオで行われていたIVRC(国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト)に昨日、私含むKチームのメンバー4人で見学に行ってまいりましたのでその報告をしていきたいと思います。またこのIVRCは同期間同じ会場で行われていたJAPAN VR EXPO 2017のカテゴリの一つとしてあり、IVRCの他に企業の方々が作成した作品や様々な賞を獲得したような最先端のVRコンテンツが展示されていました。そちらの作品も素晴らしいものばかりでしたので後々そちらの報告もしていきたいと思います。

IVRCには全部で25個の作品が展示されていました。時間の都合上すべての作品を体験することはできませんでしたがどの作品も大変クオリティが高く圧倒されてしまいました。私の所属するKチームはこれに参加することを目的として現在研究開発を進めているのでとても良い刺激になりました。中でも私が面白いと感じた作品は東北大学大学院のチームが出展していた「Shall we コーヒーカップ?」という作品で、Unityのキャラクター「Unityちゃん」とコーヒーカップに乗っている体験があできる作品でした。装置は動く座席の前にコーヒーカップにあるような回転する円盤がありそれを回転することで映像内でも回転するというものでした。この作品でとても興味をひかれた部分が遠心力の再現方法でした。チームの方からの説明によると遠心力は地面に向かって平行に作用し、重力は垂直に作用します。するとその合力は斜めにかかることがわかります。その合力を座席を傾けることで重力を用いて再現し遠心力を感じさせているとのことでした。実際に体験してみると自分は水平に座っていて回転に応じた遠心力がかかるのを感じることができました。私たちのチームでも遠心力とは違いますが引っ張られる力というものを感じさせる機構というものが開発する予定でいます。その開発のヒントにもなりとても参考になる良い作品でした。

↓体験風景f:id:aizu-vr:20170917134748j:plain

このほかにも足の動作を手で行う作品や、自分の顔をよじ登る作品などどれも面白い作品ばかりでした。私たちも今回体験した作品に見劣りしないような良いものを開発していきたいと思います。

IVRCの他に展示されていた作品では2015年のIVRCや2016年のニコニコ超会議など様々な場所で展示されている失禁研究会の「失禁体験装置」がとても印象に残っていて、とても再現度が高くて驚きました。その他にもMX4Dの座席を使用した「ウルトラ逆バンジー」などさらにハイクオリティで規模も段違いな作品がおおく展示されていて驚きの連続でした。

私が今回の体験を通じて感じたことは大きく分けて二つあり

  • 外部からの刺激をHMDの映像と違和感なくかつ現実的に感じさせるにはどうすればよいか

  • 電子工作などハードウェア的な制御の勉強が必要

ということです。 外部からの刺激によりHMDのみでは感じることができない体験をすることができます。しかしその刺激によって違和感を感じたりしてしまっては意味がありません。どのような方法で刺激を与えることで違和感をなくし現実の感覚に近づけられるのかということについて研究が必要であると感じました。また、その刺激を与える装置の制御はパソコンだけではなく基盤を用いた多くの素子による制御となってきます。そちらの分野についても勉強をしていかなければならないと感じました。

IVRC2017 http://ivrc.net/2017/

JAPAN VR EXPO 2017 http://emp.tsukuba.ac.jp/japanvrexpo2017/

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